2007年3月10日土曜日

西荻図書館で借りた「江戸の町役人」を読む-03

 「名主のもとには町がある。町は道路をはさんで両側にあったから、町の両端には木戸がおかれた。町内に家屋敷を持っている町人が家持ちである。しかも町内で土地や家を貸している者は居付地主とも呼ばれた。これに対し、他町に居住し、土地を町内に所持する者は、たんに地主と呼ぶ。家持(居付地主をふくむ)にしろ地主にしろ、不動産や家屋の管理は差配人である家守にまかせることが多かった。これが大家あるいは家主である。「大家といえば親も同前、店子といえば子も同前」ということばは、管理人である家守が、地主から家を借りている店借人(店子)にたいして親子関係と同様の権威をもっていたことをあらわしている。」とある。
 江戸の町は道路をはさんで両側にあったこと、町の道路の両端には木戸があったことがわかる。現在では、町が道路の両側で別の町になっていることがあり、道路を塞ぐことはもはやできない。
 江戸の町の、家持ち、地主、家守、大家、家主、店子について始めて知ったことが多い。落語などを通して知っていたつもりであるが、その知識は極めてあいまいで知っていたとはとてもいえないことがわかった。
 家守(やもり)ということばは聞いたことが無い。ヤモリといえば、夜に家の窓にやって来るイモリやサンショウオに似た小動物しか知らない。
 大家、家主、家守は差配人であるというが、家守と同じように差配というのも聞いたことが無い気がする。
 大家が家主で家守であるというが、違いがあるに違いない。
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